若者のモノに対する距離感も激変した。服やガジェットを購入する際、彼らが真っ先に考えるのは「使い終わった後にいくらで売れるか」というリセールバリューだ。新品を定価で買って使いつぶす時代は終わりを告げた。
定価10万円のジャケットも、1年後に8万円で売れるなら実質2万円の負担でしかない。この合理的な計算が、Z世代の消費を支えている。フリマアプリの発送作業の手間を嫌い、即座に現金化できる実店舗への持ち込みが増加しているのも2026年ならではの現象だ。手放したお金でまた新たなヴィンテージを購入する——この「所有の循環」が市場に絶え間ない流動性を与えている。