プライベートの確保は徹底している。多くの宿が離れスタイルの客室を採用し、他者と対面することなく滞在を完結できる構造を持つ。天降川のせせらぎが天然のホワイトノイズとなり、近隣の気配すら完全に消し去るのだ。
ハリウッド関係者や欧州の投資家がプライベートジェットで鹿児島空港に降り立ち、その足で身を隠すように妙見へ向かう姿は、地元ではすでに珍しい光景ではない。派手なイルミネーションやメガリゾートの開発を拒み、ありのままの自然景観を守り抜いた判断が、今や世界中で代わりのきかない「究極の秘境」としての価値を証明している。