一見すると高価なオーダーメイドの髪飾りが選ばれる背景には、現役世代ならではの合理的な価値観が存在する。それは「一度きりのイベントで終わらせない」という徹底したマルチユース思考だ。
式典が終わった後、つまみ細工のパーツを小分けにしてUピン仕様に組み替えることで、大学の卒業式(袴姿)や友人・親族の結婚式、さらには浴衣を着る夏の夏祭りまで使い回す若者が増えている。フリマアプリでのリセールバリューが高いことも後押しし、「上質なものを長く使う、あるいは価値を保ったまま次へ繋ぐ」という消費行動が根付いている。