映画史に残るコメディシーンとして名高いのが、免許センター(DMV: Department of Mammal Vehicles / 哺乳類車両管理局)のシークエンスです。急いでナンバープレートの照会を行いたいジュディの焦りをよそに、フラッシュは1文字入力するのに信じられない時間を要します。
この場面で決定打となったのが、ニックが仕掛けた「ラクダのジョーク」でした。
ニックが放った「コブが3つあるラクダを何と呼ぶ?(What do you call a three-humped camel?)」という問いに対し、フラッシュがゆっくりと考え込み、ニックが「妊婦(Pregnant)」と答えた瞬間、張り詰めた空気が一変します。
ジョークの意図を脳内で処理し、表情筋が数ミリずつ引き上げられ、満面の笑みに至るまでの「笑うシーン」は、アニメーションのフレームレート(コマ数)を限界まで落としたかのような驚異的なタメで作られています。さらに、隣の窓口にいる同僚の「プリシラ」にそのジョークを共有しようとする絶望的なタイムロスは、観客の腹筋を完全に崩壊させました。