映画やドラマの現場で時折実現する、父・佐藤浩市との共演。同じ作品の現場に立つ際、二人がどのような距離感を保っているのかはファンの間でも大きな関心事だ。関係者によれば、現場での二人は親子というよりも「一人の役者対一人の役者」として、張り詰めた緊張感の中で対峙しているという。
撮影の合間、佐藤浩市が息子に対して過剰なアドバイスを送ることはない。しかし、背中で語る父の姿を見つめ、多くを察する寛一郎の姿がそこにはあった。かつて三國連太郎と佐藤浩市がそうであったように、言葉を超えた役者同士の魂の継承が、現場の静かな熱量となって作品に深みを与えているのだ。