日本皮膚科学会の調査によると、日本人の約4人に1人が足に何らかの白癬病変を抱えているとされる。足白癬は、カビの一種である白癬菌が皮膚の最外層である角質層に寄生することで生じる感染症だ。
厄介なのは、「水虫=猛烈な痒み」という先入観である。実際には痒みを伴わないケースが半数近くを占め、表皮がポロポロと剥がれ落ちるだけの無自覚な状態で家庭内やスポーツジムのバスマットを介して周囲へ菌をまき散らしてしまう。初期のわずかな皮むけを放置すれば、病変はやがて爪へと侵入し、分厚く変色する爪白癬へと進行しかねない。こうなると外用薬だけで完治させることは難しく、治療期間も年単位へと跳ね上がる。