結婚生活において、妻には家庭に専念してほしいと願う男性たち。その本音はどこにあるのだろうか。ブライダル市場の動向を追う「リクルートブライダル総研」が実施した最新の意識調査や各種ヒアリング調査によれば、男性が家庭内での役割分担を求める理由は、かつてのような家父長制的な支配欲ではない。むしろ、激化するビジネス環境下で「家庭くらいは安らげる場でありたい」「子どもとの時間を手厚く確保したい」という切実な生活防衛策として捉えているケースが目立つ。
仕事で極度の疲労やメンタル面の負担を抱える男性ほど、家事や育児の全般をパートナーに委ねることで家庭運営の崩壊を防ぎたいと考えがちだ。また、「自分が外でしっかり稼ぐから、妻には家庭の司令塔になってほしい」という明確な役割分担の美学を持つ人も少なくない。だが、その裏には「自分が倒れたら一気に家計が崩壊する」という強いプレッシャーも同居している。