最終決戦において、乙骨が下した決断は読者に大きな衝撃を与えた。五条悟の肉体を乗っ取り、自ら戦場に立つ。この「人道を踏み外した」選択は、今なおファンの間で議論の的となっている。なりふり構っていられない極限状態だったとはいえ、彼の倫理観はどこへ行ってしまったのか。
この描写は、彼が「人間」であることを捨て、「兵器」になることを受け入れた瞬間だった。仲間を守るためなら、自らの魂さえも汚す。その徹底した功利主義は、美しくもあり、同時に底知れぬ恐ろしさを感じさせる。彼がそこまでして守りたかった日常とは、一体何だったのだろうか。