昼光色にまつわるネット上の情報には、いくつかの誤解が散見される。ひとつは「昼光色は目に悪い」という説である。結論から言えば、昼光色そのものが目を傷めるわけではない。昼光色の光に長時間さらされると疲れ目を感じやすいのは事実だが、これは光の色温度そのものよりも、青白い光によって瞳孔が収縮し、コントラストが強くなりすぎることで眼筋に負担がかかるためだ。つまり、昼光色の照明が直接目に有害なのではなく、明るさや設置位置、使用時間のバランスが問題なのである。
もうひとつの誤解は「昼光色は明るいから省エネになる」という発想だ。色温度が高く明るく感じるのは確かだが、同じ消費電力でも光の感じ方に差があるため、照度を過剰に下げすぎると逆に視認性が落ちるという逆説も起こり得る。2026年時点のLED照明は、電球色でも昼光色でも発光効率に大きな差はなく、省エネ性能だけで光色を選ぶことは推奨できない。
さらに「昼光色は青い光なので植物栽培に向いている」という俗説も注意が必要だ。植物育成用LEDと一般照明用の昼光色LEDはスペクトル設計が根本的に異なり、一般の昼光色LEDでは植物の光合成に必要な波長が十分でない場合がある。観葉植物のインテリア照明として使う分には問題ないが、本格的な栽培用途には専用ライトを選ぶべきだ。