中性的なスタイルの先駆者たちは、ヘア単体ではなく全身のバランスの中でその魅力を発揮しています。メディアで注目される表現者たちのヘアスタイルには、明確なセルフプロデュースの哲学が存在します。
例えば、長年ハンサムショートの代名詞として支持される平手友梨奈や、ジェンダーレスな魅力を放つ板垣李光人などのスタイリングを見ると、共通点として「目元に落ちる前髪のニュアンス」と「横顔のシルエットの引き算」が挙げられます。前髪を完全に上げて顔全開にするのではなく、あえてアンニュイに目元へ影を落とすことで、見る者に性別を超えたミステリアスな魅力を想起させます。
また、彼らのスタイルはモードなジャケットスタイルにも、オーバーサイズのストリートウェアにもシームレスに適応します。髪型そのものをニュートラルに設定しているからこそ、身につける洋服のテイストによって「クール」にも「モード」にも自在にトランスフォームできるのが、中性的な髪型が持つ最大の強みなのです。