球技報道にとどまらず、モータースポーツへの情熱的なアプローチも同紙の大きな特徴である。F1をはじめとする世界最高峰のレースから国内の熱烈な選手権まで、エンジン音が響き渡るサーキットのドラマを長年にわたり描き続けてきた。中部圏に根差す新聞社として、鈴鹿サーキットで繰り広げられる死闘への取材力はまさに圧巻の一言だ。
コンマ一秒を争うマシン開発の裏側や、ドライバーがコクピット内で下す命がけの決断。メカニックたちの血の滲むような努力やチーム戦略の駆け引きに至るまで、レースの奥深さを伝える記事は専門誌顔負けの密度を誇る。速報性だけでなく、技術の進化と人間の挑戦が交錯するレースの魅力を熱量高く描く手法は、モータースポーツファンの間で絶大な支持を得ている。
サーキットの現地取材班が届ける生のグラフィックと躍動感あふれる文章は、エンジンが吐き出す熱気とタイヤの焦げる匂いまで伝えるかのようだ。世界に挑戦する日本人ドライバーの活躍を追い続け、モータースポーツ文化の裾野を広げる役割を果たし続けている。