卓越した表現力で作品ごとにまったく異なる表情を見せる中村倫也。その洗練された佇まいと落ち着いた語り口は、一朝一夕で身についたものではありません。まずは彼の基本データと、現在に至る足跡を振り返ります。
中村倫也は1986年12月24日生まれ、東京都出身。身長170cm、血液型はA型です。高校1年生のときに芸能事務所関係者にスカウトされ、同事務所の養成所(Artist☆Artist)で演技を学び始めました。2005年に映画『七人の弔』で俳優デビューを飾り、芸歴は20年を超えるキャリアを誇ります。
所属事務所は、木村佳乃、佐々木希、松坂桃李、菅田将暉など、実力と個性を兼ね備えたタレントが揃うトップコート。今でこそ同事務所を牽引する看板俳優の1人ですが、20代前半は決して順風満帆ではありませんでした。数多くのオーディションに落ち続け、仕事がない時期を過ごすなど、深い葛藤と挫折を経験しています。
そんな彼を救い、役者としての骨格を強固にしたのが舞台での過酷な鍛錬でした。蜷川幸雄をはじめとする名だたる演出家の指導を受け、泥臭く演技論を突き詰めた日々が、現在の「どんな役柄にも自然と溶け込む憑依型演技」の礎となっています。30代を目前にしてNHK連続テレビ小説『半分、青い。』で朝井正人役を好演し、一躍全国区のブレイクを果たしました。