嫌味の本質は、直接的な衝突を避けながらも、相手より優位に立ちたいという「受動攻撃(パッシブ・アグレッシブ)」にある。心理カウンセラーはこう指摘する。「彼らは心の中に強い劣等感や承認欲求を抱えています。しかし、それを素直に表現するプライドや勇気がないため、皮肉や嫌味という歪んだ形でしか発露できないのです」。
例えば、同僚の昇進に対して「あそこまで残業すれば、そりゃ評価されるよね」とチクリと刺す。一見すると努力を認めているようでいて、その裏には「実力ではなく時間外労働のおかげだ」という引き下げの意図が隠されている。これは、自分の立ち位置を守るための極めて利己的な防衛本能なのだ。