配達員が足りない。数年前から叫ばれていた物流業界の労働力不足は、2026年の今、さらに深刻さを増している。ガソリン代の変動も追い打ちをかける。そこで各社が血眼になって誘導しているのが、デリバリーではなく「店頭受け取り」だ。
「持ち帰るなら2枚目無料」という見せ方は、店舗側にとって配送コストを完全にゼロにする最強の防衛策である。顧客が自ら足を運んでくれることで、人件費とガソリン代を大幅に浮かせることができる。店舗側は浮いたコストを割引原資に回し、消費者は少しの手間と引き換えに安さを手に入れる。この相互依存の関係が、現在のキャンペーンを支える大前提となっている。