1970年代から80年代にかけ、彼の活躍の場は銀幕から茶の間へと大きく広がった。その転換点となったのが、深夜バラエティの金字塔『アイ・アイゲーム』での司会ぶりだ。独特のセリフ回しや流行語を生み出し、思わせぶりで知的な大人の会話劇を展開した彼の話術は、テレビ放送業界全体に激震を与えた。
単なる司会進行にとどまらず、出演者の魅力を最大限に引き出すプロデュース感覚。鋭い観察眼に裏打ちされた毒舌と、絶妙な引き算のトークは、後発のバラエティ番組にも多大な影響を及ぼした。映画界で鍛え上げた勝負勘が、テレビというメディアで完全に見開いた瞬間であった。