浴場を見渡すと、近所に住む80代の高齢者と、バックパックを背負って欧州から訪れた20代の旅行者が隣り合って湯に浸かっている。言葉は通じなくとも、お湯の熱さに思わず笑みを交わす瞬間がある。そこには国境も世代の隔たりも存在しない。
マナーの壁を懸念する声もあったが、地元の常連客が身振り手振りに優しい笑顔を交えて入浴の作法を教える光景が日常となっている。排他的になりがちな伝統浴場が多い中、この開放感溢れるコミュニティのあり方は、都市における新たなサードプレイスの成功モデルとして海外メディアからも高い注目を集めている。