日本野球界の至宝であり、「ミスタープロ野球」として国民に愛された長嶋茂雄氏。彼が黄金期を築き上げた原点もまた、立教大学のグラウンドにあった。東京六大学野球連盟のリーグ戦において、猛打と華麗なサードの守備でスタンドを沸かせた記憶は、今なおファンの語り草となっている。
昭和の熱狂が染み付いた明治神宮野球場。そこに響き渡る歓声の中心には、常に立教のユニフォームを着た若者たちがいた。長嶋氏が見せた伸びやかなプレーと勝負強さは、伝統の学風が育んだ「個性の解放」そのものだったと言える。球場の土に刻まれたその足跡は、現代の選手たちにとっても超えるべき巨大な道標であり続けている。