ミリタリー・アクションをテーマにした映画やゲームの世界において、携行爆発物はいわば「ド派手な演出の主役」として扱われてきた。例えば、PlayStation 5の高度な描画性能をフルに活かした没入感あふれる最新シューティング作品や、Netflixで世界的にストリーミング配信されるミリタリー系ドキュメンタリーやドラマでは、着弾と同時に巨大な火柱が上がり、建物ごと吹き飛ぶ演出が目を引く。
こうした描写の原点の一つとして知られるのが、ソマリアでの壮絶な市街地戦を描いた名作『映画『ブラックホーク・ダウン』』だ。過酷な戦場描写の中で強い印象を残したこの作品でも描かれたように、実際の近接戦闘における破壊の様相は、スクリーンの演出よりもはるかに無慈悲で実用的である。エンターテインメント作品が提示する派手な爆発のイメージと、兵器としての真の威力を分かつ線はどこにあるのか、その違いを理解することが第一歩となる。