日本のビジネスマナーにおいて、古くから「名刺入れは牛革などの落ち着いた本革製が基本」とされてきました。そのため、ゼロハリバートンを象徴するアルミニウム製の名刺入れに対して、「相手に対して失礼ではないか」と心配する声が上がるのは自然なことです。
結論から言うと、TPOと業界の見極めさえ間違えなければ、決して失礼なアイテムではありません。IT・Web系企業、クリエイティブ業界、製造業、建築・エンジニアリング系などの分野では、むしろ機能美やこだわりを評価され、アイスブレイクのきっかけになるケースも多々あります。一方で、伝統的な金融機関や公務員、冠婚葬祭関連といった格式や保守性を重んじる相手との初対面では、やや個性が強く映る可能性があるため注意が必要です。
また、実用面でのマナーとして留意すべきポイントが「名刺の滑りやすさ」です。名刺交換の際、受け取った相手の名刺を自分の名刺入れの上に重ねて置くのが通例ですが、金属製の表面は紙が滑り落ちやすい傾向があります。商談中に相手の名刺をテーブルへ落としてしまうのは明確なマナー違反となるため、名刺入れの角度を水平に保つ、あるいは革製のサブケースを併用するといったスマートな配慮が欠かせません。