結婚後、二人の間に子供が誕生することはありませんでした。ファンの間ではその背景について様々な推測がなされてきましたが、そこには二人が下した明確な人生の哲学と配慮が存在しています。
理由の一つとして挙げられるのが、前妻・伊藤エミさんとその長男への深い配慮です。多額の慰謝料を支払ったとはいえ、家庭を壊したという事実に対して沢田研二さんは強い責任感を持ち続けていました。新たな家庭で子供をもうけることに対して自制的な感情が働いたのではないかと関係者の間では見られています。
また、結婚当時すでに34歳を迎えていた田中裕子さんは、女優としてのキャリアが最も充実していた時期でもありました。子供を持たずに「一人の男と女」として、そして「表現者同士」として向き合い続けることを互いに選び取った結果といえます。依存し合うのではなく、自立した個として生涯を共に歩むスタイルこそが、二人の揺るぎない絆の根底にあります。