あの眩しいキャンパスライフから22年。彼らが重ねてきたキャリアは、そのまま日本映画界の成熟の歴史でもある。柴咲コウはアーティストとしての顔を持ちながら、近年は環境問題やライフスタイル発信でも独自のポジションを確立。一方の妻夫木聡は、国内外の名匠たちから愛され、狂気と日常を往来する怪優へと進化した。
交わることのなかった二人の軌跡が、2026年というこのタイミングで再び交差する。かつての「結城沙絵」と「結城櫂」を心に刻み込んだ世代にとって、この再会は単なるキャスティング以上の意味を持つ。それは、私たち自身の失われた青春と、今を生きる現実を突き合わせるような感覚に近い。