原作者の小林よしのりが今作のプロデュースにも深く関与している点は、ファンにとって最大の歓喜と言えるだろう。莫大な財力を背景にどんな無理難題も力技で解決してしまう主人公・御坊茶魔の破天荒なキャラクター造形は、令和の時代に合わせてさらにブラッシュアップされた。
今回のストーリーでは、AIや暗号資産、さらには宇宙旅行まで、現代社会を象徴する最新トレンドが惜しげもなく物語の題材として投入されている。超絶金持ちの茶魔がAI技術を無駄遣いしたらどうなるのか、ハイテク社会の歪みを茶魔流のナンセンスさで笑い飛ばす予測不能な展開から目が離せない。