大手芸能プロダクションのホリプロをはじめ、数多くの実力派を擁する事務所のキャスティング戦略においても、共演者同士のシルエットの相性は極めて重視されている。単にルックスや演技力だけでなく、フレーム内に収まった際の「対比の美しさ」が作品全体のトーンを決めるからだ。
長身の俳優が小柄なヒロインを抱き寄せるシーンや、歩幅の差を埋めるように並んで歩く足元のアングルなど、身体的特徴を活かした演出はドラマの感情線を大きく左右する。事務所と現場の演出家が練り上げる緻密なビジュアル設計が、数々の名場面を生み出している。