「魚へんに青」と書く漢字の読み方は、訓読みで「さば」、音読みでは「セイ」「ショウ」と読みます。日本国内の食文化においてサバ科の魚を指すのはもちろんのこと、中国古代の文献では淡水魚や特定の青みがかった魚を指していた経緯もあります。
名前に「青」という文字があてられた最大の理由は、海を群れで泳ぐ鯖の背中が深みのある青藍色をしている点にあります。上空の海鳥から見ると海の青さに溶け込み、下層の大型魚から見ると海面の白さに溶け込む「保護色(カウンターシェーディング)」としての役割を果たしており、その鮮やかな青さが古代の人々の観察眼によってそのまま文字へ反映されました。