この枠の象徴的地位を決定づけた歴史を語るうえで、織田裕二と鈴木保奈美が織りなす切ない愛を描いた『東京ラブストーリー』を外すことはできない。フジテレビが誇るドラマ制作の精鋭部隊が生み出したこの作品は、大都市で生きる若者たちのリアルな感情描写と洗練された映像美で一時代を築き上げた。
切ないストーリー展開と主題歌が流れる絶妙なタイミングは、それまでのテレビ作品の枠組みを根底から塗り替えた。この成功によって確立された「月曜9時=世相を切り取った時代の一歩先を行く作品」というブランディングは、その後の番組制作における揺るぎない背骨となったのだ。