フジテレビ退職後、長谷川氏は「組織の圧力に屈しない歯に衣着せぬ論客」としてリブランディングに成功します。ブログを開設すると、過激かつ扇情的なオピニオンがネット上で大きな注目を集め、月間数百万PVを叩き出す人気ブロガーとなりました。2014年以降はTOKYO MXの生ワイドショー『バラいろダンディ』のメインMCを務めるなど、地上波各局のレギュラー番組を次々と獲得し、完全復活を果たしたかに見えました。
しかし、破滅の足音は急速に近づいていました。2016年9月、自身の公式ブログに投稿した記事タイトル「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」が、社会全体を揺るがす未曾有の大炎上を引き起こします。
医療費削減の必要性を論じる意図だったと本人は釈明したものの、「そのまま殺せ」という人命を冒涜する極端な表現に対し、医療関係者、患者団体である全国腎臓病協議会(全腎協)、そして一般市民から猛烈な抗議が殺到しました。抗議活動は番組のスポンサー企業にまで波及し、CM差し替えや提供クレジットの取り下げが相次ぎました。
事態を重く見たテレビ各局は即座に決断を下します。進行を務めていた『バラいろダンディ』をはじめ、読売テレビ『ニュースリアルFRIDAY』、テレビ大阪のレギュラー番組など、保有していたすべてのテレビ・ラジオ番組から事実上の電撃解雇(降板)を言い渡されました。メディア論客として手に入れたポジションを、自らの筆先一つで一瞬にして失う結果となったのです。