和歌山県の政治風土といえば、自由民主党の巨頭として政界に君臨した二階俊博元幹事長の影響力を外して語ることはできない。門博文氏もまた、この重厚な保守の地盤において自民党の議席を守るべく、過酷な政治闘争の渦中に置かれてきた。
強固な二階派のネットワークや地元の有力者たちと良好な関係を築くうえで、妻の存在は極めて大きな意味を持っていた。夫が国政の場である衆議院での審議や都内での党務に忙殺される間、地元和歌山を守り、地域密着の対話を続けたのはほかでもない夫人であった。党関係者の集まりでも細やかな気配りを見せ、厳しい選対組織をまとめ上げる潤滑油として機能していたのだ。