現代の理論物理学者や天文学者たちの間でも、この現象は長年格好の議論の的となってきた。仮に2026年現在の最新科学で栗まんじゅうの無限増殖に対抗するとしたら、一体どのような手段が考えられるのだろうか。ブラックホールへの投入、あるいは質量保存の法則を無視したエネルギー転換など、多様な仮説が飛び交う。
だが、最も現実的かつ絶望的な見解は「事象の地平面へ封じ込めるしかない」というものだ。増殖を止める手段が存在しない以上、質量が自己崩壊を起こして自らブラックホール化する前に宇宙の果てへ追放するロケット作戦は、結果として最も論理的な解法だったと言える。宇宙崩壊を防ぐ唯一の壁は、空間そのものの広大さだけなのだ。