天文学の歴史において、最大の星の称号は観測精度の向上とともに移り変わってきました。現在知られている巨大恒星の推定サイズランキング上位は以下の通りです。
1位:スティーブンソン2-18(Stephenson 2-18)
・推定半径:太陽の約2,150倍
・分類:赤色超巨星(たて座方向)
現時点で観測史上最大の大きさを誇る恒星。理論上の限界サイズに近いと推測されています。
2位:はくちょう座NML星(NML Cygni)
・推定半径:太陽の約1,630〜2,770倍(諸説あり)
・分類:赤色極超巨星(はくちょう座方向)
膨大なガスと塵の層を放出し続けている極超巨星。周囲の星周エンベロープ(外層ガス)の広がりを含めるとさらに巨大な広がりを持ちます。
3位:WOH G64
・推定半径:太陽の約1,540〜1,730倍
・分類:赤色超巨星(大マゼラン雲)
天の川銀河の隣にある伴銀河「大マゼラン雲」に位置する巨大星。周囲を取り巻くダストシェル構造が詳細に研究されています。
4位:おおいぬ座VY星(VY Canis Majoris)
・推定半径:太陽の約1,420倍
・分類:赤色極超巨星(おおいぬ座方向)
2000年代に「宇宙最大の星」として最も有名だった天体。その後の高解像度観測によって初期推定(太陽の1,800〜2,100倍)から下方修正されたものの、依然として驚異的なサイズを保っています。
5位:たて座UY星(UY Scuti)
・推定半径:太陽の約755〜1,700倍(最新解析により幅あり)
・分類:赤色超巨星(たて座方向)
長年ランキング1位の常連でしたが、ガイア衛星による距離測定の更新に伴い、半径の確定値には複数の議論が存在しています。