富山湾越しに3,000メートル級山並みがくっきりと浮かび上がる光景は、年間を通じていつでも見られるわけではありません。高岡市などの観測データや現地の記録によると、山頂までクリアに立山連峰の稜線が確認できる「視界良好」な日は、年間で約60日から70日程度にとどまります。確率に換算すると約16%〜20%であり、およそ5回訪れて1回出会えるかどうかの特別な絶景です。
「晴天=立山連峰が見える」とは限らない点が、この確率の低さを生み出す最大の要因です。雨晴海岸から立山連峰までは直線距離で約40〜50キロメートルも離れており、沿岸部が晴れていても山側に雲がかかっていたり、大気中の水蒸気や黄砂、PM2.5などによって視界が遮られたりします。とりわけ春から夏にかけては、気温上昇に伴う水蒸気で空が白く霞みやすく、全体がクリアに見える確率は10%未満にまで落ち込みます。