統計データは残酷なまでに明確な傾向を示している。過去の有馬記念において、1枠や2枠といった内枠の好走率は群を抜いて高い。インコースでじっと死んだふりを決め込み、最後の直線で一気に脚を伸ばす差し馬にとって、最内枠はまさに「黄金のチケット」と言える。
対照的に、8枠をはじめとする大外枠の成績は極めて苦しい。過去10年を見返しても、8枠から勝利を掴み取った例は極めて限定的だ。たとえ単勝1番人気に支持されるほどの超一級馬であっても、8枠15番や16番を引き当てた瞬間に陣営の表情が曇るのは、この歴史的データが示す圧倒的な不利を誰もが熟知しているからに他ならない。