永六輔さんの功績を語る上で欠かせないのが、作詞家・放送作家としての比類なき才能である。日本放送協会(NHK)の伝説的バラエティ番組『夢であいましょう』から生まれた数々の楽曲は、日本の音楽史を塗り替えた。
作曲家の中村八大さん、歌手の坂本九さんと組んだ「六・八・九トリオ」が生み出した『上を向いて歩こう』は、国内のみならずアメリカのビルボードチャートで週間1位を獲得する快挙を成し遂げた。『こんにちは赤ちゃん』や『遠くへ行きたい』など、彼の手がけた歌詞は昭和歌謡の枠を超え、いまや日本人の心の原風景として歌い継がれている。