日本全国で愛される七味唐辛子ですが、地域ごとの食文化に合わせて調合が異なります。その頂点に立つのが、日本三大七味唐辛子の特徴比較として名高い3つの名門です。
八幡屋礒五郎やげん堀七味家本舗の違いを知ることで、好みの七味選びがより洗練されたものになります。
① やげん堀 中島商店(東京・浅草)
1625年創業、七味唐辛子の元祖。特徴は、生唐辛子と焙煎(焼き)唐辛子の2種類を使用している点です。濃い味付けを好む江戸っ子の好みに合わせ、ピリッとした辛味と香ばしさを前面に押し出した力強い調合になっています。
② 七味家本舗(京都・清水)
約360年の歴史を誇る老舗。薄味で出汁の風味を重んじる京都の食文化を反映し、唐辛子の割合を抑えて山椒、青紫蘇、胡麻の芳醇な香りを主役にした調合が特徴です。辛さは控えめで、お吸い物や湯豆腐に振りかけるだけで格調高い味わいに仕上がります。
③ 八幡屋礒五郎(長野・善光寺)
信州善光寺の門前で愛されてきた名店。おなじみのブリキ缶に詰められた七味は、生姜(ショウガ)が効いたキレのある辛味と香りが際立ちます。寒冷地ならではの体を温める工夫が凝らされており、蕎麦はもちろん鍋物や炒め物にも抜群の相性を誇ります。