長年にわたり、日本の警察組織において絶対的な信頼を獲得してきたのがトヨタ・クラウンだ。耐久性の高さと静粛性、そして強靭な足回りは、過酷な追尾計測において他の追随を許さない。日本の自動車産業が誇る旗艦セダンは、まさに取締車両の代名詞として路上に君臨し続けてきた。
だが、近年はその構図にも変化が見られる。セダン市場の縮小や多様化に伴い、クロスオーバータイプや一部の輸入車、さらにはハイブリッドモデルの導入も囁かれている。それでもなお、グレードエンブレムが排除されたシンプルなリアエンドや、社外ホイールではなく純正アルミあるいはスチールホイール+プレーンなキャップという足回りの特徴は、クラウンの血統を受け継ぐ車両に共通する「無駄の削ぎ落とし」の現れと言える。