被害が急増している背景には、攻撃者が使う洗練されたソーシャルエンジニアリング(心理工作)が存在する。犯罪者は「サブ垢(裏アカウント)」や、一見すると同年代の一般ユーザーに見える架空のプロフィールを完璧に作り込む。
最初は共通の趣味や悩み相談などを通じて数週間かけて信頼関係を築く。「誰にも言えない秘密を共有しよう」「お互いに見せ合おう」と持ちかけ、心理的なハードルを徐々に下げていくのだ。一方が写真を送ると、相手もあらかじめ用意した偽の画像を返送し、安心感を与える。一度でも画像を送信してしまえば、そこから急転直下、恐喝者へと豹変する。この「相互性の原理」を利用した心理トラップに、多くの人が足元をすくわれている。