「血液の汚れと冷えこそが、現代人のあらゆる不調の根源にある」と語るのは、半世紀近くにわたり体温と健康の関係を追究してきた医師の石原結實氏だ。同氏が提唱する理論では、食べ過ぎそのものが消化器官への血液集中を招き、筋肉や脳などの熱産生組織への血流を阻害する主因とされる。
石原氏によれば、食材選びの黄金律は「北方産」「硬いもの」「赤・黒・橙色」にある。北欧やロシアなど寒冷地で収穫される食材や、地中深くに根を張る根菜類は、過酷な環境を生き抜くために熱を蓄える性質を備えている。官民が一体となって推進する温活プロジェクトでも同氏の知見は広く引用されており、単に温かい汁物を飲むことではなく、食材が持つ固有の生化学的特性を活かした食習慣の再構築が推奨されている。