コメディアンとして頂点を極めた伊東四朗は、1980年代以降、本格的な俳優としてもその才能を大きく開花させました。
NHK連続テレビ小説『おしん』で見せた厳しくも愛情深い父親役(作造)は日本中を涙させ、長年主演を務めた『十津川警部シリーズ』の亀井刑事役など、数多くの代表作を残しています。また、栄養ドリンク「タフマン」のCMでは、魔術師風の衣装に身を包み「あんたはエライ!」と叫ぶ姿でお茶の間に親しまれ、25年以上にわたる超ロングランキャラクターとなりました。
そんな伊東四朗が残した有名な名言があります。
「私は俳優と呼ばれるより、喜劇役者でありたい」
シリアスな演技でどれほど高い評価を受けようとも、自らの原点は人を笑わせる喜劇にあるという揺るぎない矜持。この哲学があるからこそ、彼の演じる人物には常に人間味と哀愁が宿っています。