野口五郎を語る上で、西城秀樹、郷ひろみと共に築き上げた「新御三家」のレガシーを外すことはできない。1970年代、日本中のお茶の間を席巻したこのトリオは、単なるアイドル歌手の枠を超え、日本のエンターテインメントの構造そのものを革新した。
3人はライバルでありながら、誰よりも互いの実力を認め合う無二の同志だった。西城さんが旅立った後も、野口はその存在を決して過去のものにせず、最新の音響技術を用いてステージ上で「共演」を果たすなど、友の情熱を未来へ繋ぐ試みを続けている。一方、ストイックな肉体作りと華やかなステージングを維持し続ける郷ひろみの存在もまた、野口にとって大きな刺激であり続けている。
「秀樹が残したエネルギー、そして今もトップを走り続けるひろみの姿。その両方が僕を前へと押し出してくれる」――かつてそう語った通り、背負うべき歴史の重みこそが、彼を病魔などの影から遠ざける強靭な活力源となっているのだ。