世界の主要な医学論文データベースであるPubMedを開けば、「2D:4D ratio」に関連する学術論文が数千件も登録されていることがわかる。解剖学的な検証を重ねたデータ群は、もはや一時的なブームの域を超え、強固なエビデンスを形成しつつある。
スポーツ科学の領域では、トップアスリートやプロ選手の多くが長めの薬指(低い2D:4D比)を持つという研究結果が相次ぐ。素早い状況判断や持久力が求められる競技において、胎児期のテストステロン環境が骨格や心肺機能の発達を後押しした結果と考えられている。もっとも、研究者たちは「指の比率は潜在的な適性を物語るものであり、努力や環境要因を無視して全てを決定づけるものではない」と強調することも忘れていない。