造形アートとしての高みにこの分野を引き上げたのが、ニードルフェルティングの第一人者として知られる羊毛彫刻家・中山みどり氏だ。彼女が生み出す愛犬や愛猫の作品は、毛並みの一本一本、瞳の潤い、今にも息遣いが聞こえてきそうな骨格の丸みまで見事に再現されている。
こうした超リアルな動物造形の普及に大きく貢献しているのが、一般社団法人日本羊毛フェルト協会をはじめとする各種指導団体の存在だ。体系化されたカリキュラムやプロの技法がオープンになったことで、かつては独学で壁にぶつかっていた愛好家たちが、本格的な造形技術を学べる環境が整った。