近年の日本のテレビドラマにおいても、彼の存在感は唯一無二だ。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』では、ヒロインの劇団仲間であるピアニスト・股野義夫役を担当。不器用で口下手ながらも音楽への誠実な愛と情熱を秘めた男を、哀愁たっぷりに演じ抜いた。
台詞が少ない場面であっても、ピアノに向かう背中や伏せた瞳の動き一つでキャラクターの人生の厚みを物語る。派手な立ち回りに頼らずとも物語の重心を支えられる確かな演技力は、ソニー・ミュージックアーティスツに所属する実力派揃いの顔ぶれの中でも際立つ輝きを放っている。お茶の間の幅広い世代に対して、改めてその実力を刻み込む名演となった。