この歴史的勝利の陰で最も強烈な存在感を放っていたのが、民主党代表代行(当時)の小沢一郎である。「選挙の神様」と称された彼は、全国の1人区に元アナウンサーやタレントなど話題性のある新人を次々と送り込む「小沢ガールズ」戦略を展開。自民党の重鎮議員がひしめく地盤を次々と崩していった。
政策面での強力な武器となったのが「政権交代マニフェスト」だった。高速道路の無料化や子ども手当の支給、ガソリン暫定税率の廃止など、国民の財布に直結する具体的な公約を掲げた。数値目標と財源の明記を試みたこのマニフェストは、有権者に「政治が変われば生活が変わる」という強い実感を抱かせることに成功したのだった。