長年親しまれてきたロングセラー商品であるにもかかわらず、チョコフレークの販売終了がなぜこれほど大きな衝撃を与えたのか。その発端は、森永製菓が2018年秋に発表した生産終了のアナウンスでした。1967年の発売以来、約半世紀にわたって愛され続けた看板商品が、翌2019年夏をもって完全に市場から姿を消すことになったのです。
森永チョコフレークの生産終了理由として公式に挙げられた最大の要因は、子会社である森永甲府フーズの工場閉鎖と、製造設備の老朽化でした。チョコレートを薄いコーンフレーク全体へ均一にコーティングする技術は極めて繊細で、専用ラインの維持・更新には莫大な設備投資が必要とされます。ピーク時と比較して売上が約4分の1にまで落ち込んでいた状況下では、巨額の再投資を行って生産ラインを継続することが困難だったというシビアな経営判断がありました。
時代の移り変わりとともに、スナック菓子やチョコレート市場全体の選択肢が劇的に増えたことも逆風となりました。個包装タイプや手を汚さずに一口で食べられるパウチ菓子が台頭し、大袋を開けて豪快につまむスタイルの菓子は徐々に苦戦を強いられていったのです。