名手・大石静が手掛けたストーリーラインは、生きること、愛すること、そして誰かを失うことの痛みを真正面から描き出す。一見すると対立しがちな要素——生と死、音のある世界と無音の世界——を見事に融合させ、観る者の心に静かな感動を染み込ませていく。
「人は一人では生きられないが、誰かと共にいることで傷つき、同時に癒やされる」。大石静特有の包み込むような眼差しと鋭いセリフ回しは、登場人物一人ひとりに揺るぎない命を吹き込んだ。各話ごとに明かされる過去の秘密と過酷な現実を、温かな希望へと昇華させる手腕はまさに圧巻の一言だ。