「銀行」「信用金庫(信金)」「信用組合(信組)」の3つは、街中で同じようにお金を預けたり借りたりできる場所として捉えられがちですが、組織の法律や設立目的、取引相手の対象範囲は明確に区別されています。
最大の違いは「誰のために存在しているか」という点にあります。銀行は株主の利益を最大化することを目的に運営される「株式会社」であり、取引相手に制限がありません。大企業から個人まで誰とでも無制限に取引を行います。
一方、信金と信組はどちらも「非営利の協同組織」ですが、信用金庫との違いは規模の上限と預金受入の範囲に現れます。信金は「従業員300人以下または資本金9億円以下」の中小企業を主な対象とし、預金は非会員からでも原則無制限に受け入れ可能です。対して信組は「従業員300人以下(卸売業は100人、小売・サービス業は50人)または資本金3億円以下」と、より小規模な事業者を対象とし、預金の受け入れも原則として組合員を主体としています。
つまり、地域やコミュニティの規模が最もコンパクトで、顧客との距離が最も近いのが信組という位置づけになります。