家族とともに拠点日本を離れ、アラブ首長国連邦のドバイ移住を果たした当時、小田桐あさぎが見せた暮らしぶりは誰もが羨む圧倒的なラグジュアリーそのものだった。超高層レジデンスでの日々、専属ナニーやハウスキーパーを雇い、家事や育児の負担を極限まで手放すライフスタイルは、彼女の提唱する理念の体現にほかならなかった。
しかし、その華麗なドバイ生活の舞台裏で、パートナーシップの形は少しずつ、だが確実に進化を遂げていた。異国の地で互いの価値観を徹底的に擦り合わせ、個人の自由と幸福を突き詰めた結果、二人が導き出した答えが「婚姻関係の解消」だった。憎しみ合って別れる泥沼劇とは根本的に異なり、互いの独立と成長を尊重し合う前向きなパートナーシップの更新であると語られている。