ダイレクト出版の成長は目覚ましかった。数年で年商は数十億円規模に達した。従業員も増え、オフィスも拡大した。しかしこの成功には代償もあった。
急成長する組織の管理。人材育成の課題。競合他社の出現。市場環境の変化。これらすべてに対応しながら、小川は経営者としての力量を試された。彼は物理学で培った論理的思考を駆使し、データに基づいた意思決定を徹底した。
しかし数字だけでは人は動かない。社員のモチベーション。企業文化の醸成。ビジョンの共有。これらソフト面の経営も重要だと気づいた。父親としての経験が、リーダーシップにも影響を与えたという。娘二人の成長を見守る中で、教育の本質を再認識したのだ。