歴代の最速シーンを振り返る上で外せないのが、中央大学で活躍した吉居大和が2026年の第98回大会1区で見せた驚異的なロケットスタートだ。長年破られなかった佐藤悠基の区間記録を15年ぶりに塗り替えたあの走りは、まさに伝説として語り継がれている。
吉居はスタート直後から単独首位に立ち、1キロ2分40秒前後のハイペースを維持。区間新記録となる1時間00分40秒で大手町から鶴見中継所まで駆け抜けた。集団に牽制し合う従来の展開を拒否し、自ら風圧を受けながら最速ペースを刻んだ走りは、大会全体のハイスピード化を決定づけた。