生徒たちの価値観の変容も、教員の日常に大きな影響を与えている。SNSを通じたコミュニケーションが当たり前となった生徒たちに対し、従来型の厳格な規律指導や精神論は通用しなくなりつつある。
不登校の未然防止や、多様なバックグラウンドを持つ生徒への個別の寄り添いが重視される今、教員には心理カウンセラー的な素養まで求められる。「言葉選び一つで不登校の引き金になりかねない」というプレッシャーのなか、メンタルヘルスの知識を深める研修に自主参加する教員も少なくない。生徒の自立を促しつつ、適切な距離感を保つという絶妙なバランス感覚が、今まさに試されている。