ここで二人の運命が大きく交錯する。芸能界のフィクサーとしても知られ始めた細木数子が、圧倒的な交渉力を発揮して債権者との直接交渉に乗り出したのだ。莫大な借金を整理し、利息のカットや返済スケジュールの見直しを断行。その凄腕ぶりは関係者を激震させた。
世間では「裏で莫大な手数料を取ったのではないか」「歌手をいいように利用しただけでは」という邪推も飛び交った。しかし、二人の間に存在したのは単なるビジネス上の貸し借りではない。困窮したスターを命がけで守ろうとした情熱と、そこに伴う厳しい主従関係という、複雑極まりない絆の全貌がそこにあった。